「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を観てきました
2019年8月10日某所映画館。
映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を観終わった自分は椅子にもたれ掛かってなんとも言えない気持ちだった。
なんだよこれ……
……
……
と、言うわけでタイトルの通り、本日は映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を観て来ました。
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」はゲームのドラゴンクエストⅤ〜天空の花嫁〜をベースにした映画ということで、ドラクエⅤをスーパーファミコン版およびプレステ2版でプレイした自分は前々から興味がありました。
ただ、すでに観た人からの感想はなかなかの酷評でした。多かった意見が「映画を観るくらいならゲームをプレイした方が良い!」というもの。
そこまで酷い評価でしたので、映画を観る頃には自分の映画に対しての評価はマイナススタートの状態でした。
そのため、あまり期待せず映画を観たわけですが……
「なんだよこれ……」
予想の斜め上をいきました。
もちろん、悪い意味で。
※ここからはネタバレがあるため、ネタバレを回避したい方は読まないでください。
それでは、続きを語っていきます。
最後の約10分前までは、ドラクエⅤのダイジェストといった感じで、ドラクエⅤの重要な場面を適時映画用に変更したものでした。どんな感じだったか覚えてる範囲で言うと……
・幼少期のゴースト退治にはほぼ触れない!
・幼少期に精霊の世界に行かない!
・プサンが序盤に出てくる!
・フローラとの結婚条件がブオーンを倒すこと!
・グランバニアには行かず、子供を産むのはサンタローズ!(しかも産むのは息子だけ)
・ギガンテスがルーラを使える!
などなど。
細かい所を言ったらキリがないですが、ざっとこんな感じに改編されています。
(ギガンテスがルーラを使えるのは笑ってしまいました。お前、魔法使えたのかよ(笑))
まあ、この辺は「あのドラクエⅤを90分に収めるとなるとある程度削らないと行けないから改編は仕方がないよねぇ〜」という心で観てました。
ただ、例えばゴースト退治の所とかここ削っちゃうと主人公とビアンカの関係がイマイチ分からないし、結婚相手にどうして選ぶのか
なんて初見さんには全く分からないです。
あと個人的に気になったのがBGM。
ドラクエVと言えばもちろん、BGMも良いもので作中に多くのBGMが流れています。つまり、映画の素材がすでにたくさんあるんです。
が!!
それにも関わらず映画に使用されるBGMにはなんと、ドラクエⅥやⅦ、Ⅲなど歴代のドラクエのBGMが使用されているんです(これはあとで理由を書きます)。
BGMが好きな自分からしてみたら、脳内はドラクエⅤなのに、いきなりドラクエⅥのBGMが流れて来たら「????」です。
ただ、これだけでは酷評となるまではいきません。酷評となるのは最後のシーンでした。
映画の終盤、主人公が敵のゲマを倒してからのシーンです。
突然ウイルスが出てくる。
ドラクエの話をしているのにいきなり「ウイルス」という単語が出てきてビックリすると思いますが、本当にウイルス、つまりコンピュータウイルスなんです。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
それは、昔ドラクエVをプレイしたことあるプレイヤーがドラクエVの主人公としてゲームに入り込み、ドラクエVを体験する物語だったんです。
最後に出てきたウイルスは、ゲームをしているそのドラクエVを壊すための存在として主人公の前に立ちはだかりました。ゲームなんて「虚無だ」だ、「大人になれ」と。
もうね、わけ分からん。
ゲマを倒して、あとはミルドラースを倒す流れが頭に思い浮かんでいた自分には急展開過ぎて、全く頭が追いつかなかったです。むしろ、受け入れたくなかったのかな、と思ってしまうくらい。
確かに、このユア・ストーリーがゲームである伏線はいくつかありました。
・映画が始まって出てくるスーパーファミコン版ドラクエVの映像
・深層心理へのダイブしたときのデジタルな映像
・世界観に似合わない「武士の情け」という言葉
・「今回のミルドラースは…」という発言
・ドラクエVなのに、他のシリーズからのBGM
映画を観ている途中で「あれ?」と思った所がまさかこんな展開の伏線だったとは、全く思ってなかったです。
急展開の後、主人公がウイルスをロトの剣を使って倒して物語は終り、スタッフロールです。スタッフロールのBGMはドラクエⅢのエンディング曲「そして伝説へ」です。
めでたしめでたし。
なわけあるか!!!!!
そりゃ酷評されるわけだよ!
ドラクエⅤをベースにしてるからドラクエⅤに一致してない物語でもある程度は分かるよ。でも、最後にウイルス出てくるなんて、ドラクエの頭でいた人にはついていけないよ!!
確かに、ウイルスの言っていることも分かるよ!昔から「ゲームをすると馬鹿になる」とか「所詮ゲームの世界を楽しんで何になる?」とか言われてきたよ!
ゲームで強くなったところで試験の成績が上がるわけでもない、仕事が上手くいくわけでもない。
そんなウイルスを主人公は正面から否定して、ウイルスを倒す。この場面から、ゲームを肯定している、つまり「ゲームをしても得られるものはある」というのが映画の趣旨なのかもしれない。
でもさ……
それをドラクエを題材とした話でする必要ある?
と、明るく言ってはいますが、「それはないよ……」というのが本音です。
昔プレイしたドラクエⅤをこんな形で思い返すことになるとは……。
興味本位でも見ない方が良かった、というのが感想です。
ただ、「ドラゴンクエスト」として見なければ、ありの話の展開ではあるのかなとは思います。それなら、タイトルに「ドラゴンクエスト」を付けないと思いますが……。
と、愚痴になってしまいましたが、今回はこれで終ります。自分はこのブログをアップした後、頭の中にある「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の冒険の書を消したいと思います!
こんな文章ですが、最後まで読んでくださりありがとうございます!!
それでは!!
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